ブログのタイトルのとおり、ここ2ヵ月は、癌を患った父と治療方針の再考など「命」という人類最大のテーマで動いていました。
初期診断は以下のとおり。
・父72歳(糖尿病・高血圧)
・原発巣:虫垂癌 → 腹膜播種
・余命3ヵ月
・オペ適応外
本人・親族からしてみると根治を求めたくなり、色々と調べて・実際に訪ねて・話しを聞いて・決断する・を繰り返していました。
癌を克服した師匠の「活躍の年代だね」という言葉に励まされることに感謝しつつ 涙!
ネ申~~~!!!
思い起こせば師匠から「免疫」について、色々と教わった事など、凄く有難い事だなぁと。
【過去の会話は大きな資産】という事も再認識させてもらいました。
前段、長くなりましたが
『癌の闘病』から教わったことをシェアしたいと思います。
【目次】
1)「感情」と「数値」
2) 平時から
3) とらえかた
1)「感情」と「数値」
余命宣告をされますと、父とわたくし含めた親族一同、修行不足のため絶望感に覆われました。
Googleさんで「虫垂癌・腹膜播種」と検索し、生存率や手術による根治の可否、治療方法などなど、得た情報から
関西方面の名医と呼ばれる医師が在籍する病院の、オンラインのセカンドオピニオンを予約したところ、ラッキーなことに画面の向こうには、その「名医」が待機されていました。
そして、希望の一言が・・・。
「お腹の中を見てみないと分からないけど、可能性は0ではない。ですよ。」
でした。
父・私 「えっ?根治の可能性あるってこと?」
(一気にテンションが上がります。)
続いて
1)癌を完全に取り切れた時
2)癌が残ってしまう段階
3)それぞれ5年後の生存率
4)術後、合併症の発生率と死亡率
以上について、先生から説明されるのですが
絶望の中に見つけた「希望」のため、全てが脳内、、、というより心がポジティブに処理していきます。
セカンドオピニオン終了後
手術適応「可」と診断されても、術後の合併症リスクなどを考え「慎重に判断しないとねぇ」と父と会話をした後
ん?ちょっと待って。
「前提条件を聞き逃したなぁ」
と、一人モヤモヤしてきました。
生存率って、、、、
・年齢は?
・糖尿や高血圧など他の疾患者は?
・ケモ中の患者は???
ググってみると「名医」と呼ばれている先生が、ある講演で使用した資料には
患者様の平均年齢は60歳。と記載がありました。
今回の場合、「病は気から」を考慮し
父には細かい条件は伏せた方が良い判断しましたが・・・。
ちょっと待てよ。
Web広告運用・デジタルマーケティングの結果(数値)に対しても
同じような事が起きてるんじゃないかな?
と、しばらく時間が経過した後、考えてみました。
・前提条件が不足してない?
・ネガ or ポジに受発信してない?
・内外部要因の情報は不足してない?
などなど、深く掘り下げる事によって気づく事は多々ありますよね。
仕事では『超客観的に数値を読む』が普通になっていますが
「生と死」「命」というテーマに身を置いた瞬間、「超客観的に」を一時的に忘れてしまった自分を発見しました。
ということは、、、
仕事でも、「何か」がトリガーになって
・焦ったり、ネガ・ポジになりすぎたり
知らずに、、、数値を客観的に見れない時ってあるのでは?と思った次第です。
みんさんは、大丈夫ですよね?
2)平時から
もう一つ、この2ヵ月で教わった「当たり前の事」があります。
それが、見出しの「平時から」です。
コロナ禍で再認識した方は少なくないと思いますが
「平時から」備えるとか・チャレンジするとか、簡単そうですが
これホントに難しい。
癌に特化した「備え」って、なかなかできないと思うのですが
父は「免疫力・食事・定期健診」など、身をもって教えてくれました。
EC業界で考えてみると
コロナ禍によって、EC事業に新規参入する企業様は増えていますが
正直、ホンネは
「もっと前から参入しておけば良かった」
だと思うんです。
この観点から、少し具体的な領域に下げてみると
・薬事法(本日のmtgで指摘を頂いたので・・・)
・動画施策
・コミュニケーションの開発
・媒体開拓
・効果測定
・CRM関係を諸々
・メール
・LINE対応
・データ解析を諸々
・導入してみる?系
– バンディット
– クリエイティブテスト
– RPA
– MA
などなど
自社にとって「平時のうち」にチャレンジすべき要素って、たくさんあると思うんですよね。(たぶん)
場所・時間を変えてみて考えると、色々と整理できるかもしれませんね!
(自分だ!!!)
3)とらえかた
父の症状は、名医の腕をもってしても「手術適応外」という診断でした。
虫垂癌が原発巣の、腹膜播種・大腸・小腸まで転移。
今後は、抗がん剤治療と並行して免疫治療を検討中です。
オペによる根治が不可という事で、最初はガッカリしましたが
何よりも父の中で、選択肢の一つが無くなり、スッキリした様子ですし、苦しいケモから1ヵ月ほど解放され、人間らしい生活が出来た事も良かったです。
私個人としては、20数年ぶりに、父と一緒に過ごす貴重な時間を得る事ができました。
・食事や移動時間に、色々な話しができました。
・サプライズもありました。(汗・笑)
・綺麗な景色も観れました。
・「感謝・有難い」という言葉が自分の中で一皮むけました。
まだまだ、治療のサポートは続きますが、「活躍の年代」という言葉を胸に刻みながら、自分自身のためにも、サポートを続けます。
昨日、師匠から「お父さんに、ご自宅で」とギフトが届きました。。ホントに、、
感謝しきれません。。。恩送り、恩返しをするぞ。と。
インターネット・ビジネス・フロンティア株式会社
宇都