みなさん、こんにちは。
前回の記事 ↓ に関して、数少ない読者の方より反響がありました。(といっても、クライアントさんですが・・・)
バンディットアルゴリズムを使用しての訴求パーツのABテストを行いましたが
まさかの、SNS投稿コンテンツの【有り】パターンが敗れるという結果になり
「そんなわけ、ないでしょ!」という、マーケティング支援を生業にしている者としては有るまじき先入観を抱きながら、再度派生(第三者評価のパーツ)テストを実施しました。
①オリジナル(雑誌掲載)
②SNS投稿コンテンツA
③SNS投稿コンテンツB
④エンブレム
⑤実績
毎度のことになりますが、今回の検証結果も
● 世の中の全ての企業・サイトに共通する事ではない(はず)
● 製品や企業の市場でのポジションや認知度によって成果は異なる
● 背景には、様々な固有の条件が存在しています
以上を忘れずに確認頂ければ
自社で同様のケースが発生した際、冷静に判断頂けるかと思います。
ご協力頂いましたX社様、ありがとうございました!
それでは、早速ABテストの事例共有からいってみましょう。
【お題】
・LPファーストビュー下で使用する客観的パーツの『正解探し』
【対象者】
・効率の良い媒体経由の訪問者全て
【集客媒体】 ※弊社運用支援中
・検索&ディスプレイ系の運用型広告
・SNS
・アフィリエイトサイト
【ABテストのパーツ】
・①オリジナル(雑誌掲載)
・②SNS投稿コンテンツA
・③SNS投稿コンテンツB
・④エンブレム
・⑤実績
ABテストの方法は、検証対象となる5パターンを、バンディットアルゴリズムを用いて実施。
結果はどうだったのか?早速共有してみましょう。
1)ABテスト開始から『1週間』
(上記は、弊社のツールから自動配信されるレポートをキャプチャしたものです)
・「~~~エンブレム」のCVRが圧倒的に高い
・「~~~実績追加」のインプが高い
・「某SNS」の2つ共にインプが低く、双方とも平均CVRよりも低い
2)ABテスト開始から『2週間』
・引き続き「~~~エンブレム」のCVRが圧倒的に高く、カイ二乗検定でも優位性が94%を超える。
・「某SNS」の2パターン共に平均CVRよりも低い
3)ABテスト開始から『4週間』
・「~~~」エンブレムのCVRが若干落ち着く。
・「~~~実績追加」のCVRが若干上昇。
・引き続き「某SNS」のパーツは平均を下回る。
4)ABテスト開始から『6週間』
・「~~~エンブレム」のCVRが、安定した成果を出す。
・「~~~実績追加」のCVRが若干上昇。
・引き続き「某SNS」のパーツは平均を下回る。
・全体のCVRは、検証開始時と比べ、2.78% ⇒ 3.1%へ上昇。
5)まとめ
・データとしての優位性となる数値には届かなかったものの、前回の検証に引き続き、投入した2パターンのSNS投稿コンテンツが大敗を喫した。
・SNS系を2パターン投入したが、他のパーツと比べ最下位&ブービーという事から、″本検証においては” SNS投稿系パーツは弱い。
・SNS系の素材を停止した結果、全体CVRは、3.1% ⇒ 3.7%へ上昇。
なんとな~く『SNS投稿系のパーツを掲載した方が良い』と思い込んでしまい
ますが、同クライアント様にとっては「有効ではない」というのが事実でした。
●SNS投稿系のパーツが弱い。
というのは、製品や会社によって異なると思いますが
●『やってみないと分からない』
というのは、どの製品にも企業も通じるものですね。
改めて、勉強になりました。
インターネット・ビジネス・フロンティア株式会社
黒岩