【Meta広告】広告アカウントが停止!「審査基準」を事例付きで解説 ~ 二段階認証の設定漏れ・支払いシステムのエラー編 ~│デジマログ
Meta広告停止!審査基準と停止事例_二段階認証の設定漏れ_支払いシステムのエラー

Meta広告(Facebook、Instagram)が突然「停止」される事があります。別のコラムでは、「広告ポリシー違反」と「公式ページの運用放置」と「未承認(審査落ち)広告の蓄積」という3つのケースを紹介しました。今回は、「二段階認証の設定漏れ」と「支払いシステムのエラー」というケースについて紹介します。

 

【目次】
1.Meta広告アカウントの「停止」とは?
2.【事例①】Meta広告アカウントの停止:紐づくアカウントのセキュリティレベル(二段階認証)
3.【事例②】Meta広告アカウントの停止:Meta社支払いシステムのエラー
4.Meta広告アカウントが停止した場合の対応・相談窓口
5.Meta広告のアカウント停止・審査基準についてまとめ

1.Meta広告アカウントの「停止」とは?

Meta広告アカウントの「停止」とは?

 

Meta広告(Facebook、Instagram)では、広告主がポリシーや規約に違反していると判断した場合、広告利用に制限を課す事があります。
※Metaビジネスヘルプセンター:広告利用の制限について

利用制限が課される対象は、以下の4つです。

1)ビジネスアカウント
2)広告アカウント
3)ページ
4)ユーザーアカウント (※下図の赤色)

利用制限が課される対象

 

本コラムでご紹介するのは、広告アカウント以外の要因による「広告アカウント」の停止についてです。

 

<補足>
仮に「広告アカウント」が「停止」されてしまうと、広告の配信がすべて停止となります。

詳しくは過去のアーカイブページもご確認ください。
https://www.ecfs.jp/eckaizenlab/column-facebook-ad-account-ban/

上記コラムでは、「広告ポリシー違反」「公式ページの運用放置」「未承認(審査落ち)広告の蓄積」という3つの事例をもとに、広告アカウントの「停止理由」や「影響」、「解決策」について説明しています。

2.【事例①】Meta広告アカウントの停止:紐づくアカウントのセキュリティレベル(二段階認証)

【事例①】Meta広告アカウントの停止:紐づくアカウントのセキュリティレベル(二段階認証)

 

実際に弊社でMeta広告(Facebook、Instagram)のアカウントが停止されてしまった事例を紹介します。
表題の通り、「広告アカウントに紐づくアカウントのセキュリティレベル(二段階認証)」が原因で停止となりました。

 

【発生した事象】
Meta広告に制限(全ての広告配信が停止)

 

【Meta社からの通知内容】

ページによる広告の利用が制限されています
お客様のページ「×××××」を審査した結果、偽装行為や広告ポリシーまたはコミュニティガイドラインへの違反があったため、このアカウントでは現在、広告の利用が制限されています。
このページにリンクされていた掲載中の広告や投稿の宣伝はすべて、現在無効になっています。

Meta社からの通知内容

 

【制限理由】
Meta社のサポート窓口へ問い合わせ確認したところ、以下の見解をもらいました。

 1)「二段階認証」に原因があるかもしれない。
 2)1が原因でシステム(AI)が何かしらのシグナルを受け取り、
   Facebookページを審査⇒広告配信を制限したのでは?

 

実際に、「弊社が管理するビジネスマネージャー」と、それに紐づく「アセット(ユーザーアカウント)」を調査してみました。

すると、弊社が支援する「クライアント側のユーザーアカウント」に問題がある(認証が外れている)事が判明しました。

※クライアントに、ユーザーアカウントの「二段階認証」を設定してもらう事で、無事に広告出稿が再開しました。

 

【停止対策】
昨今、Meta社では「クリアすべきセキュリティ要件」を高く設定しています。
そのため、ビジネスマネージャの「二段階認証」は必ず設定しましょう。
※Metaビジネスヘルプセンター:Metaビジネスマネージャで二段階認証を必須にする方法

 

また、Meta社では「ビジネスアセット」も審査対象にしています。

広告主のビジネスアカウントまたはそのアセット(広告アカウント、ページおよびユーザーアカウント)を審査し、措置を講じます。審査の一環として、アカウントまたはそのアセットがMetaのポリシーに違反しているかどうかを評価します。

※広告規定の紹介│透明性センター

 

そのため、広告アカウント等の「各アセットにログインするユーザーの個人アカウント」でも二段階認証を設定するのがベストです。
※Facebookヘルプセンター:Facebookでの二段階認証のしくみ

 

広告主以外にも、代理店など「ログインする可能性があるメンバー」に「二段階認証の設定有無」を確認し設定してもらいましょう。(※下図の黄色)

広告主以外にも、代理店など「ログインする可能性があるメンバー」に「二段階認証の設定有無」を確認し設定してもらう

3.【事例②】Meta広告アカウントの停止:Meta社支払いシステムのエラー

【事例②】Meta広告アカウントの停止:Meta社支払いシステムのエラー

 

実際に弊社でMeta広告(Facebook、Instagram)のアカウントが停止されてしまった事例を紹介します。
表題の通り、「Meta社の支払いシステムのエラー」が原因で停止となりました。

 

【発生した事象】
Meta広告に制限(全ての広告配信が停止)

 

【制限理由】
Meta社のサポート窓口へ問い合わせたところ、本件はMeta社による「システムエラー(誤作動)」が原因でした。
支払い未完了となっていたクレカの与信には問題がなく、「支払いシステム上の一時的なエラー」と判明しました。

 

【停止対策】
広告主の側に落ち度が無くても、Meta社側の「システムエラー」によって停止されてしまうケースがあります。

クレジットカード( or デビットカード)は、万一の「システムエラー」に備えて、「2枚」登録しておきましょう。
「デフォルト(メインカード)」で落とせなかった場合に、「バックアップ用(サブカード)」で引き落としが実行されます。
※Metaビジネスヘルプセンター:支払いの失敗を防ぐためのベストプラクティス
※Metaビジネスヘルプセンター:既存の広告アカウントに支払い方法を追加する方法

 

<補足>
Meta広告では、広告の管理方法・利用環境によって「選択可能な設定」が異なります。
「支払い方法」も、そのひとつです。

弊社では、「クレジットカード」による自動決済を選択していました。
目視による残高チェックなど、「人的リソースが発生しない」というメリットが理由です。

弊社と同様のケースであれば、「サブカード(2枚目のクレカ or デビットカード)」を登録しておく事で、万一のシステムエラーを回避できます。

以下の回避方法も存在するようですが、そもそも選択できる設定なのか?という観点も含め、「コレが正解」とは名言できません。

・「少額での手動決済の実行」
・「請求書払い」
・「クレカではなくデビットカードのみを登録する」など

 

判断に迷った際は、次章で紹介するMeta社の相談窓口へ問い合わせましょう。

4.Meta広告アカウントが停止した場合の対応・相談窓口

Meta広告アカウントが停止した場合の対応・相談窓口

 

Meta広告のアカウントが停止した場合は、以下の手順で対応・相談窓口へ問い合わせましょう。

 1)再審査をリクエスト
   ↓
 2)ヘルプセンターへ問い合わせ
   ↓
 3)担当コンサルへ相談

 

【1.再審査をリクエスト】
前提として、「Meta社からの事前・事後の通知がある場合」の対応になります。
ex.管理画面でのアラート通知表示、メールでの通知

下図のようなボタン(赤色点線箇所)があれば、案内に従って再審査をリクエストしましょう。

再審査をリクエスト

 

【2.ヘルプセンターへ問い合わせ】
前述した通り、Meta広告では、管理方法・利用環境によって「選択可能な設定」が異なります。
ゆえに、選択可能な問い合わせ方法は複数存在しますが、本コラムでは弊社も利用する「最もオーソドックスな方法」を紹介します。

まず、「支払い設定画面」から、「ヘルプセンターを開く」のリンクをクリックしてください。(※下図参照)

「支払い設定画面」から、「ヘルプセンターを開く」のリンクをクリック

 

Meta社のビジネスヘルプセンターへ遷移後、ページ下部の「情報をお探しいただくか、サポートセンターまでお問い合わせください」の「利用を開始する」ボタンをクリックしましょう。(※下図参照)

Meta社のビジネスヘルプセンターへ遷移後、ページ下部の「情報をお探しいただくか、サポートセンターまでお問い合わせください」の「利用を開始する」ボタンをクリック

 

「アカウント概要」へ遷移後、ページ下部の「さらにサポートが必要な場合」の「サポートに連絡」というボタンをクリックします。(※下図参照)

「アカウント概要」へ遷移後、ページ下部の「さらにサポートが必要な場合」の「サポートに連絡」というボタンをクリック

 

その後、発生している問題やアセット(該当する広告アカウント)を選択して、問い合わせてください。(※下図参照)

発生している問題やアセット(該当する広告アカウント)を選択して、問い合わせ

 

【3.担当コンサルへ相談】
前提として、自社にMeta社の担当コンサルタントが付いている場合の対応になります。
(※月間の広告予算が500~600万円以上を運用する事で、Meta社のコンサルタントが付くケースがございます。)

緊急時は担当コンサルタントへ連絡する事で、「審査・調査チームへのエスカレーション」や「臨時の打合せ」などを相談できます。

どの方法が良い/悪い、レスが早い/遅いは一概に言い切れません。
ですが、弊社では、ご紹介したような1・2・3を順に(並行して)対応する事で、解決に至っています。

5.Meta広告のアカウント停止・審査基準についてまとめ

Meta広告のアカウント停止・審査基準についてまとめ

 

いかがでしたか?

今回はMeta広告(Facebook、Instagram)の停止に関して、「二段階認証の設定漏れ」「支払いシステムのエラー」というケースを紹介しました。

 

大切なのは、あらかじめ緊急対応をマニュアル化しておき、関係各所へ速やかにホウレンソウを行う事です。

Meta広告のポリシー(規定)を理解して置く事は、大前提として重要です。
しかし、それだけではカバーしきれません。
既に紹介したように、システムの誤作動や誤審査が原因で広告アカウントが停止されてしまう事案が多く存在するからです。

 

緊急事態時は、「詳しい状況確認」よりも、まずは「分かっている状況を関係各所へ丁寧にホウレンソウする事」の方が重要です。

 ・どのような場面を「緊急事態」として定義するのか?
 ・どのような「順番・フロー」で対処するのか?
 ・「誰がどこに」連絡&確認をするのか?

 

上記のような情報をあらかじめ緊急対応マニュアルとして用意しておく事で、迅速に報告、その後の対応に当たる事ができます。

是非、本コラムの内容を参考にしてみて下さい。
少しでもご参考になれば幸いです。

 

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