【ママ社員インタビュー③|M氏】「母親だから、ではなく、誰もが支え合える会社へ」——Mさんが考えるIBFらしさ│デジマログ
【ママ社員インタビュー③|M氏】「母親だから、ではなく、誰もが支え合える会社へ」——Mさんが考えるIBFらしさ

子育てとキャリアは両立できるのか。

IBF NewsRoomでは、「ママ社員インタビュー」として、IBFで働き続けるママ社員のリアルな声をお届けしています。

第1回目のSさん、第2回目のHさんに続き、今回はMさんにお話を伺いました。

【ママ社員インタビュー①|S氏】「復職は迷いませんでした」——SさんがIBFを選び続ける理由

【ママ社員インタビュー②|H氏】「自分のことを理解してくれている」——HさんがIBFで働き続ける理由

Sさん、Hさんは、産休・育休や復職、現在の働き方について、ご本人の経験を中心にお話し頂きました。

一方で今回お話を伺ったMさんは、1児の母でありながら、現在はIBFの取締役として、デジタルマーケティング事業部の責任者も務めています。

「Sさん、Hさんの記事を読んで何を感じたのか?」
「自身の経験を、今どう捉えているのか?」
「IBFをこれからどのような会社にしていきたいのか?」

今回は、現場で働くママ社員のリアルを支える側でもあるMさんに、IBFという組織の考え方について伺いました。

 

 

――まずは現在の役割について教えて下さい。Mさんは現在、デジタルマーケティング事業部の責任者であり、取締役という立場でもあります。一言で言うと、どのような役割を担っているのでしょうか?
デジタルマーケティング事業部については、責任者としての役割を頂いています。ただ、実際にはチームメンバーの中に、今後リーダーになってほしいメンバーを立てていて、そのサポートをしながら一緒に運用している形です。

――実務にもかなり関わられているのでしょうか?
クライアント様の広告運用など、実務にはほとんど携わっていません。チームのミーティングに入ったり、個別の案件について相談を受けたりすることはありますが、日々の運用を自分で行っているわけではありません。

実務というよりは、経理や法務、人事関連など、デジタルマーケティング事業部の責任者という立場以外のバックオフィス全般に費やす時間の方が多いですね。

――現在の働き方についても教えて下さい。
昨年までは子どもが小学生だったので、学校が終わると帰ってくることもあり、家にいることが多かったです。ただ、今年から中学生になったので、少し出社日数を増やそうと考えています。今は平日に何日か出社する日がある、という状況です。

――仕事と家庭の区切りは、どのようにつけていますか?
明確な区切りはあまりありません。

今の家庭環境も大きいと思います。同居している母が、家のことをほとんど引き受けてくれています。そのおかげで、私が仕事に多くの時間を使えるようにサポートしてもらっています。本当にありがたいです。

ただ、母も仕事をしている時間があるので、母が不在の時は私が対応しなければならないこともあります。なので、週ごとに「今週は出社できる」「今週は出社できない」と調整しながら働いています。

 

 

――少し過去に遡って、IBFに入社された経緯について教えて下さい。
IBFに入社する前は、基本的に経理を担当していました。一番最初は銀行に勤めて、その後は経理一筋でした。

IBFと知り合うきっかけになったのは、当時経理として入社した会社が、IBFの株主だったことです。IBFはその会社に間借りをしていました。

――当時から、IBFの方々と関わりがあったのですね。
はい。当時は、宇都さん(IBF代表)が振込などの経理業務にも対応していました。ただ、振込の間違いや忘れがあると、IBFだけでなく、取引先である私の会社側にも影響が出てしまいます。

私は銀行出身で経理を担当していたこともあり、そうした場面を見ながら、少しずつIBFの経理まわりを手伝うようになっていきました。

――自然に手伝うようになっていったのですね。
そうですね。当時の私は、前職でもできる限り仕事を巻き取ろうとしていました。「他に仕事はありませんか」と確認しながら、自分にできることを探していたのですが、それでも業務量としては、まだ時間を持て余してしまう部分がありました。

私は、時間が余ってしまう働き方があまり得意ではありません。何かやることがある方が良いタイプなんです。そうしたこともあって、空いた時間にIBFの仕事を手伝うようになり、IBFのメンバーとも自然に距離が近くなっていきました。

そこから「うちに来ないか」と誘われて、IBFに入社することになりました。

――それはいつ頃のお話ですか?
IBFが設立されて1、2年目の頃だったと思います。IBFの設立が2004年なので、2005年か2006年頃ですね。

 

 

――IBFに入社してからは、経理や総務だけでなく、広告運用やコンサル営業にも関わられていたと伺っています。
はい。入社当初から、事務系以外の仕事ばかりでした。

よく覚えているのは、現在同じく取締役を務めている黒岩さんに、「仕事を用意しておいたよ」と笑顔で言われたことです。でも、その仕事は全く知らない業務だったんです。

――いきなり未経験の業務を担当することになったのですね。
そうです。「聞いていないよ!」と思うような仕事が、次々に振られてくる感覚でした。

SEOやインターネットに関する知識が全くなかったので、社内で飛び交う専門用語も分かりませんでした。新卒のように戸惑う毎日でした。

当時は分からないことも多く、うまく対応できない中で、宇都さんに対して不満やクレームのような形でぶつけてしまうこともありました。

それでも、周囲のメンバーが諦めずにフォローし続けてくれました。そのことは、今振り返っても本当にありがたかったと思っています。

――かなり大変な時期ですね。
本当に大変でした。でも、そういう時期を通ってきたことが、今につながっている部分はあると思います。未経験のまま現場に入り、分からないなりに目の前の仕事に向き合い続ける中で、少しずつ役割も広がっていきました。

その後、2009年6月には取締役に就任しました。

振り返ると、最初から明確なキャリアプランがあったというより、その時々で目の前にある仕事に向き合い、必要とされる役割を引き受けてきた結果だったのかもしれません。

 

 

――お子さんが生まれたのは、Mさんのキャリアの中でどのタイミングだったのでしょうか?
子どもは2013年9月生まれです。なので、2012年の後半頃に授かったことになります。

――その時点では、すでに取締役として働かれていたのですね。当時、出産前後の働き方はどのような状況だったのでしょうか?
当時は、経理などの業務を周りでできる人がいませんでした。私がいなくなると、支払いなどの勝手が誰も分からなくなり、周囲が困るだろうという事情がありました。

また、私は従業員ではなく役員という立場だったため、従業員の産休・育休制度とは前提が異なる状況でもありました。

そのため、出産に伴う入院期間はありましたが、その後は書類を持ってきてもらったり、送ってもらったりしながら、自宅で仕事をしていました。

――「休みたくても休めない」という感覚に近かったのでしょうか?
「休みたい」「休もう」という気持ち自体が、意外とありませんでした。

出産による入院期間は1週間程度で、退院して家に戻れば、それほど苦にもならなかったんです。母のサポートもありましたし、子どもも手がかからず、よく寝てくれました。日中、寝かせている間に仕事ができる環境でした。

だから、絶対に休まなければならないという切迫感は、当時はあったのかもしれませんが、今では忘れてしまっているくらいです。

――今振り返ると、その選択についてどのように感じていますか?
当時の私自身は、自分の状況や役割を踏まえて、そのように判断していました。

ただ、今のIBFで同じような状況の社員がいるなら、会社としては制度上も運用上も、きちんと休める体制を整えるべきだと思っています。

出産前後は、本人の体調もありますし、子どものことも生まれてみないと分からないことが多いです。だからこそ、本人が安心して休めることはとても大切だと思います。

私の当時の環境と、今の社員の環境は違いますし、私が自分で選んだ働き方を、他の人にも同じようにしてほしいという感覚は全くありません。

会社としても、誰か一人に依存しすぎない体制をつくることが必要です。

それは本人のためでもありますし、組織としても大切なことだと思います。

 

 

――事前に、SさんとHさんの記事を共有させていただきました。読まれて、率直にどのように感じましたか?
大きく認識が異なる部分はありませんでした。ただ、産休・育休後の復職先として「IBF一択だった」と話してくれていたことは、大変ありがたいと感じました。

2人とも、会社に対してありがたいと言ってくれていますが、会社側としても、残ってくれたことが本当にありがたいと強く思っています。

――記事を読んで、共感した部分や、ご自身の経験と重なる部分はありましたか?
2人は本当に真面目だと感じました。家庭のことをしっかりとやらなければならないという意識がベースにある中で、大変だっただろうなと思います。

私は適当な部分があって、仕事中に子どもを少し待たせてしまうこともありました。家事も育児も、すべて100%でやろうとはあまり思っていませんでした。だからこそ、真面目なお2人はその分、辛かっただろうなと思いました。

長年一緒に働いてくれて、会社のことをより良くしようと考えてくれている。非常に心強いメンバーだと感じています。

――社員側が「IBFで働き続けたい」と思う一方で、会社側も「残ってくれてありがたい」と思っているのですね。
はい。働き続けてくれることは、決して当たり前ではありません。本人にも家庭の事情があり、仕事への考え方もあり、その時々でいろいろな選択肢があったはずです。

その中でIBFを選び続けてくれたことは、会社として本当にありがたいことだと思っています。

  

 

――記事を読まれて、「IBFらしさ」やIBFの良さに改めて気づいたことはありましたか?
私は、「母親だから」という理由だけで特別な扱いをすべきとはあまり思っていません。もちろん、子育て中の社員に配慮が必要な場面はあります。ただ、母親だけが働きやすい環境を作りたいわけではありません。

――「ママ社員だから」ということだけではない、ということですね。
はい。母親だから働きにくい、という見方があるかもしれませんが、それは誰にでも言えることだと思います。

子どもがいる・いないにかかわらず、配偶者のことや、親の介護など、人それぞれ様々な事情を抱えています。

だからこそ、皆が働きやすく、協力し合って働けることがベースであってほしいと思っています。

SさんやHさんが、IBFで自然に働き続けられていると感じてくれていたのであれば、それは「ママ社員だから特別に優しい会社」ということではなく、IBFが大事にしてきた働き方や関係性が、少し伝わっていたということなのかなと思います。

 

 

――今回のテーマは「ママ社員が働き続ける理由」でもありますが、Mさんから見て、現在のIBFはママ社員が働きやすい環境だと感じますか?
働きにくいとは思いません。

これまで経験してきた環境や、周囲から聞いてきた話の中では、子どもが熱を出して急に休まなければならない時に、「申し訳ありません」と謝りながら休みを取るケースも少なくないと感じています。

でも、それは本当に申し訳ないことなのだろうか、仕方がないことではないか、という思いがあります。

――休むことを申し訳なく思いながら取得するのは違う、ということですね。
はい。必要な休みを、過度に申し訳なく思いながら取らなければならない状態にはしたくないと感じています。

IBFでは、普通に休むことができます。休みを受け取る側も、「仕方がないね、そちらを優先して行ってきて」と言える環境があります。ただし、自分の業務をその時にできなくても、後でどう調整して行うかという責任は伴います。

それができる環境は、合う人にとっては良いのではないかと思っています。

――そのような空気は、どのように生まれてきたのでしょうか?
特に意識してきたわけではありません。ただ、会社は1人で成り立っているわけではありません。皆で協力し合う関係があってこそ、組織として成り立っていると思っています。

それがないのであれば、会社ではなく個人で仕事をすれば良いと思うんです。お互いに尊重し合い、感謝の気持ちを持って働けるベースがある組織であってほしい、という気持ちはあります。

――会社を、個人の集合ではなく、協力し合う組織として捉えているのですね。
そうですね。SさんやHさんが、お子さんのいない時から一緒に働いて、大変な時期を共に過ごしてきました。その後、お互いに子どもができて、感じ方が変わる部分もありました。

産休や育休を取得する人がいる時、その間に残されたメンバーの業務負荷が増えることもあります。そうした時に、どう調整するのか、どう受け止めるのか。いろいろな状況を見る中で、少しずつ考え方や思いが変わっていったのだと思います。

他社の話で、連続して産休を取ることに対して周囲が大変そうにしている状況を聞くこともありましたが、そういう空気にはしたくないと感じていました。

ただ、それを当たり前のように主張されすぎると、疑問に思う部分もあります。

休む側も、支える側も、どちらか一方だけが負担を背負うのではなく、お互いの事情を理解しながら調整していく。

これまでの人間関係や歩みがあってこそ、自然と現在の形を良いと思うようになったのだと思います。

 

 

――「働きやすい」ことと、「活躍できる」ことは違う視点だと思います。Mさんが考える、ママ社員が活躍できる環境とはどのような環境でしょうか?
「活躍」の定義は難しいですが、ポジションがあり、自分がやるべきことをしっかりとできていれば、それも活躍だと思います。どんどん上を目指すことだけが「活躍」ではないと感じています。

――「本人が望む形で力を発揮できている状態」を活躍と捉えると、いかがでしょうか?
お互いの立場を理解し合った上で働ける環境があれば、実現できると思います。

本人が望む働き方と、会社の意向が一致していること。そして、それが組織の中で理解され、役割として確立されていること。そういう状況があれば、ママ社員であれ誰であれ、活躍できる環境になると思います。

――現在のIBFは、そのような環境に近づいていると感じますか?
まだ十分かどうかは分かりません。ただ、本人がどうしたいのかを共有する機会や、仕事だけでなくプライベートなことも話せるようなコミュニケーションは取るようにしています。

IBFでは、「個人」「チーム」「現在」「未来」の4つの視点で整理する、『4象限の共有』も行っています。上長とメンバー、チーム内では四半期に1回、会社全体では年に1回のキックオフで、自分自身の現在地や今後どうしていきたいか、チームとして今どういう状態か、これからどうしていくかを共有しています。

そうした機会を通じて、本人が何を望んでいるのか、チームとしてどう支え合うのかを確認しやすくしていることは、働きやすさや活躍のしやすさにつながっていると思います。

――本人の希望と、会社やチームとして必要な役割をすり合わせる場でもあるのですね。
そうですね。本人がどうしたいのかだけでも、会社がどうしてほしいのかだけでもなく、その両方をすり合わせることが大事だと思います。

「本人の希望」と「会社やチームとして必要な役割」両立するのであれば、その人らしい活躍につながっていくと思います。

 

 

――今後、IBFをどのような環境にしていきたいと考えていますか?
制度などの整備は必要だと思っています。ただ、「形だけ」になってしまうのは避けたいです。

様々な立場の人が働いている中で、改善の要望があれば会社として見直していきたいと思っています。一般的な形だけの制度を作るのではなく、本当に必要な人が使える、実態のある制度や環境を作りたいです。

――そのためには何が必要だと思いますか?
皆の「声」が必要だと思っています。ただ、実際には意見を吸い上げるのが難しい面もあり、悩ましいところです。

――IBFとしても、いろいろな取り組みを模索していますよね。
はい。例えば残業に関しても、固定残業の範囲内であっても、なるべく残業をしないように伝えています。昔ほど残業はなくなっていますし、誰もがきちんと帰宅でき、残業をしなくても済む環境になってきていると思います。

また、働き方だけではなく、社員の健康や生活を支える取り組みも少しずつ進めています。

40歳以上の偶数年齢を対象にした脳MR・肺CT検査や、希望者が受けられるN-NOSEのような検査もあります。iDeCoプラスは全員が利用できるようにしていますし、家賃補助についても準備を進めています。以前は、マネーリテラシーを高めるためのお金の勉強会も検討していました。

いろいろな制度や取り組みを考えても、形だけになってしまっては意味がありません。

「本当に必要な人に届いているか?」
「使いやすいものになっているか?」
「会社として続けられるものなのか?」

そういったことを考えながら、より良くしていく必要があると思っています。

会社として何かを整える時には、良い制度を並べることよりも、それが実際に働く人の安心や選択肢につながるかどうかを大事にしたいです。そうした不安をなくし、より良くしていくためにはどうすればよいかを、常に考えています。

 

 

――Mさんが考える「IBFらしさ」とは何でしょうか?
私は長く在籍していますが、「何でも話せる環境があること」がIBFらしさだと思います。それぞれがどのような人で、どのような経験をし、どのような生活を送っているかを、なんとなく理解している。それを普通に話せるメンバーがいることです。

――ただ仲が良い、ということとは違うのでしょうか?
はい。ただの仲良しというわけではありません。仕事はきちんとこなしつつ、プライベートでも話ができる関係性がある。それが一つの良さであり、IBFらしさだと思います。

――最後に、今回の記事を読んだ方に、どのようなことが伝わると良いと思いますか?
「母親だから」という特別な働きやすさではなく、皆が協力して成り立っている組織だからこそ、誰であっても当たり前に休みが取れる。そして、皆が支え合っている。そういう組織のあり方を感じてもらえたら嬉しいです。

 

 

今回、ママ社員インタビューの3人目として、Mさんにお話を伺いました。

Sさん、Hさんは、産休・育休や復職、家庭と仕事の両立について、ご自身の経験を中心に語ってくださいました。

一方でMさんのインタビューは、ご自身の経験もありながら、それ以上に「会社としてどう考えるか」「組織としてどうありたいか」という視点が強く出た回になりました。

特に印象的だったのは、「母親だから」という言葉に対するMさんの距離感です。

ママ社員だから特別に扱うのではない。
子どもがいる人だけが働きやすければ良いわけでもない。
介護、家族、体調、生活環境など、人はそれぞれ事情を抱えながら働いている。

だからこそ、誰か一人の事情を特別視するのではなく、お互いに事情を理解し、協力し合える組織でありたい。

その考え方が、今回の取材全体を通じて一貫していたように感じます。

今回で、ママ社員インタビューはいったん区切りとなります。

次回以降のIBF NewsRoomでは、また少し視点を変え、IBFの各チームや事業の歩み、特徴、そしてどのような人が活躍しているのかをお届けしていく予定です。

クリエイティブチーム、デジタルマーケティングチーム、システムコンサルティング領域など、それぞれの現場でどのように仕事が進み、どのような価値を提供しているのか。

採用を検討されている方にも、IBFへの相談を検討されている企業様にも、IBFという会社をより具体的に知っていただける内容をお届けできればと思います。