【2026年6月最新・比較表つき】ECサイト構築・ECカートおすすめ12選を徹底比較|選び方を4分類で解説【独自ドメイン自社EC支援20年以上・400社超の現場知見】│デジマログ
【2026年6月最新・比較表つき】ECサイト構築・ECカートおすすめ12選を徹底比較|選び方を4分類で解説【独自ドメイン自社EC支援20年以上・400社超の現場知見】

結局、ウチのECサイトに合うECカートはどれなのか?

ECサイトの「新規立ち上げ」や「乗り換え(リプレイス・リプレース)」を検討する経営層・EC責任者の方から、弊社にはこの相談が毎週のように寄せられます。

国内外のECプラットフォーム/ECサイト構築サービスは、Shopify(ショッピファイ)・BASE・STORES・カラーミーショップ・EC-CUBE・ecbeing・W2 Commerce・EBISUMART・ecforce など主要なものだけで10社を超えます。料金幅も非常に広く、初期費用は0円から1,000万円超、月額も0円から数十万円まで、サービスによって大きく異なります。

「ECサイトの一覧・比較表を並べたが、結局どこから判断していいか分からない」——これが現場で最も多い声です。

本記事では、ECカート/ECサイト構築サービスを4つの分類(低価格ASP/高性能ASP/オープンソース/パッケージ)に整理したうえで、ECサイトおすすめ主要12サービスを横断比較し、事業フェーズ・要件・将来戦略に即したECサイトの選び方の判断軸を提示します。

執筆は、独自ドメイン自社EC支援20年以上・累計400社超の支援実績を持つ弊社編集部(上席コンサルタント 黒岩悠 監修)が担当。

各社公式資料の一次情報と、弊社支援現場の知見の両面から、「価格表だけでは見えない選定のリアル」まで踏み込んで解説します。

 

【目次】
1.ECカートの4分類・概念整理
2.主要ECカート比較表
3.低価格ASP:BASE・STORES・カラーミーショップ
4.高性能ASP:Shopify(ショッピファイ)
5.オープンソース:EC-CUBE
6.パッケージ:ecbeing
7.選択ガイド:あなたに合うECカートは?
8.ECサイト構築・ECカート選びのまとめ(主要12選の判断ポイント)

1.ECカートの4分類・概念整理

ECカートの4分類・概念整理

 

ECカート(ASPカート/ショッピングカート)を比較検討する際に、最初に把握しておきたいのが、ECカート/ECサイト構築サービスの全体地図です。提供形態と技術構造によって大きく4つに分類できます。

Shopify(ショッピファイ)・BASE・STORES・カラーミーショップ・EC-CUBE・ecbeing いずれを評価するにも、まずこの全体地図を押さえることが近道です。

事業フェーズ・予算規模・社内のIT体制・将来の拡張シナリオによって最適解は変わるため、「どれが優れているか」ではなく「どれが自社に合うか」という視点で整理していきます。

 

1-1. 4分類の早見表

分類代表サービス/形態初期費用月額レンジカスタマイズ性主な対象
①低価格ASPBASE / STORES / カラーミーショップ0〜22,000円0〜35,640円低〜中個人〜中堅・スタートアップ
②高性能ASPShopify / makeshop / shopserve / futureshop / ecforce / W2 Commerce / EBISUMART ほか0〜数十万円数千〜数十万円中〜高中堅・本格EC・越境EC
③オープンソースEC-CUBE開発費に依存サーバー費のみ独自仕様・IT体制ありの企業
④パッケージecbeing ほか数百万〜数千万円数十万円〜大規模・複雑な業務要件
⑤フルスクラッチ個別開発(ベンダー選定・自社開発)数千万〜億円規模自社/ベンダー保守費最高(完全自由)年商数十億〜・独自業務が事業の中核

④パッケージと⑤フルスクラッチの違い:④パッケージは、ベンダーがあらかじめ用意したECサイト構築用のソフトウェア製品(基本機能一式・管理画面・テンプレート等を含む完成品ベース)を導入し、そこに自社業務に合わせたカスタマイズを加えていく方式です(本記事ではecbeingが代表例)。一方⑤フルスクラッチは、既製品を使わず、要件定義からプログラムコードを一行ずつ書き起こして独自開発する方式です。④は「7〜8割完成しているものを土台に2〜3割を作り込む」イメージ、⑤は「ゼロベースで100%作り込む」イメージで、自由度・初期費用・構築期間・保守負担はいずれも⑤の方が大きくなります。

 

1-2. ①低価格ASP — “とりあえず立ち上げる”フェーズの最適解

月額0円から始められる国産SaaSカートで、代表は BASE(ベイス)STORES(ストアーズ)カラーミーショップ(GMOペパボ) です。

テンプレートを選んで商品を登録すれば即日販売を開始でき、決済・配送・SSLも標準搭載。

月商数十万円規模までを射程に、個人事業主・ハンドメイド・D2Cの初期立ち上げに最適です。

ただしカラーミーショップは2005年からの老舗で、法人22,000件・累計50,000店舗の実績を持ち、HTML/CSSフルカスタマイズ可・同一ドメイン内WordPress設置対応・国内ASP初のAI連携(2026年4月リリース)といった差別化軸を備え、中堅規模(月商数百万円〜)まで射程に入る点が、BASE/STORESとは性格が異なります。

一方で、デザイン自由度・拡張機能・越境EC対応はShopifyに比べて限定的です(カラーミーショップはHTML/CSS編集の自由度では肉薄)。

 

1-3. ②高性能ASP — Shopify(ショッピファイ)の主戦場

SaaSの手軽さを保ちつつ、本格的なEC運営に必要な機能を網羅したカテゴリです。

Shopifyを筆頭に、W2 Commerce・EBISUMART・ecforce・shopserve・futureshop・makeshopなどが該当します。

サーバー運用・セキュリティパッチをベンダー側が担うため運用負荷は低く、テーマ・アプリで段階的に拡張できます。

このカテゴリの中で、Shopifyはグローバル基準で設計された越境EC対応の選択肢として明確に差別化されており、国産ASP各社は日本の商習慣(請求書払い・帳票・複雑な受発注・ポイント機能)への最適化で強みを発揮しています。

月商数百万円〜数億円規模、本格的にECを伸ばしたい事業者の主戦場です。

 

1-4. ③オープンソース — 自由度最大、ただし技術力前提

EC-CUBEに代表される、ソースコードが公開されたカートです。

ライセンス費用は無料ですが、サーバー構築・保守・セキュリティ対応はすべて自社(または開発パートナー)で担う必要があります。

独自の業務ロジックや特殊な決済フローを組み込みたい場合に強みを発揮しますが、相応のIT体制が前提となります。

 

1-5. ④パッケージ — 大規模・複雑業務向けの王道

ecbeingに代表される、ベンダーが提供する大規模EC向け製品です。

初期費用は数百万〜数千万円規模、月額も数十万円〜と高額ですが、多機能・高カスタマイズ・手厚いサポートが揃っており、年商数十億円規模のEC・複雑な基幹連携が必要な事業者に選ばれています。

Shopify Plus(ショッピファイ・プラス)と比較検討されることが多いカテゴリです。

 

【現場より:独自ドメイン自社EC専門の現場知見】
カート選定の失敗で最も多いのが、「分類を見誤る」ことだという印象を持っています。一定規模まで成長見通しがある事業者が、初期コストの安さだけで低価格ASPを選び、機能不足から再リプレイス(リプレース)に踏み切るケース。逆に、小規模で当面海外展開予定もない事業者がパッケージを選び、機能の大部分を使いこなせず構築費を償却しきれないケース。まず「自社が4分類のどこに立つか」を見極めてから、個別サービスを比較する——この順番を守るだけで、選定ミスの大半は防げます。

2.主要ECカート比較表

主要ECカート比較表

 

セクション1で示した「4分類」に、「主要12サービス+フルスクラッチ」を当てはめ、初期費用・月額・決済(または取引)手数料・カスタマイズ性・越境EC対応・想定する事業規模を横断で整理します。

各数値は各社公式資料に基づく代表的なレンジで、要件・プラン・契約期間によって変動します。

ECカート(ASPカート/ショッピングカート)を比較検討する際、詳細は必ず各社の最新の一次情報をご確認ください。

 

2-1. 主要12サービス 横断比較表

4分類の枠組み(①低価格ASP→②高性能ASP→③オープンソース→④パッケージ)に沿って整理し、各グループ内は月額の低い順に並べています。コスト感を直感的に掴めるよう、初期費用・月額・決済手数料・カスタマイズ性・越境EC対応・主な対象規模を横断で比較してください。

なお、本表に記載の費用は各社が公表しているサービス利用料金です。実際の構築・運用を外部ベンダー(システム開発会社・制作会社等)に委託する場合は、別途、構築費・要件定義費・運用保守費が発生します(詳細は表下注記をご参照ください)。

分類サービス初期費用月額(代表値)決済/取引手数料の目安カスタマイズ性越境EC主な対象規模
①低価格ASPBASE※10円スタンダード:0円
グロース:19,980円(税込)
スタンダード:決済3.6%+40円+サービス料3.0%
グロース:決済2.9%〜
低(テンプレ中心)△(一部対応)※6個人〜小規模/月商〜数十万円
①低価格ASPSTORES0円フリー:0円
スタンダード:3,300円(税込)
決済3.6%〜5.5%低(テンプレ中心)×(国内中心)個人〜小規模/実店舗連携
①低価格ASPカラーミーショップ※20〜22,000円(税込)0〜35,640円(税込)決済2.99%〜3.4%(プラン別/Amazon Pay月額無料)中(HTML/CSS編集可・WordPress同一ドメイン連携)△(一部対応)※6個人〜中堅/月商数十万〜数千万
②高性能ASPShopify(ショッピファイ)※30円(課税対象外)3,650〜44,000円(Plusは368,000円〜/いずれも課税対象外)Shopify Payments 2.9〜3.55%(外部決済は別途0.2〜2%)中〜高(Liquid+16,000アプリ)◎(標準対応・50言語)個人〜中堅・エンタープライズ/越境EC
②高性能ASPmakeshop11,000円〜(税込)13,750円〜(税込)決済3.19%〜○(プレミアムプラン利用時)中堅/流通額重視
②高性能ASPfutureshop22,000円〜(税扱いは公式要確認)24,000円〜(税扱いは公式要確認)Visa/Mastercard 3.2%/JCB・AMEX・Diners 3.5%(futureshop公式資料)高(HTML/CSS/JSカスタマイズ可・独自デザイン対応)△(一部対応)※6小〜中規模/ブランドEC
②高性能ASPshopserve30,000円〜(税抜)25,000円〜(税抜)クレジットカード決済 3.6%〜(公式資料)△(一部対応)※6中堅/老舗ASP
②高性能ASPecforce148,000円〜(税扱いは公式要確認)49,800円〜(税扱いは公式要確認/受注1件30円)別途決済代行による(料率は要問合せ)中〜高△(一部対応)※6D2C・定期通販
②高性能ASPW2 Commerce Unified/Repeat49,800〜3,000,000円〜(税扱いは公式要確認)49,800〜150,000円〜(税扱いは公式要確認)別途決済代行による(料率は要問合せ)○(W2 Commerce Asia)中〜大規模/定期+総合
②高性能ASPEBISUMART※43,000,000円程度〜(税扱いは公式要確認)250,000円程度〜(税扱いは公式要確認)別途決済代行による(料率は要問合せ)高(カスタマイズ可・自動アップデート併存)△(一部対応)※6中〜大規模/月商300万〜数千万
③オープンソースEC-CUBE構築費3,000,000円〜(個別見積/税扱いは公式要確認)サーバー保守100,000〜1,000,000円(税扱いは公式要確認)別途決済代行による(料率は要問合せ)高(オープンソースでソース改変可能)△(一部対応)※6独自要件/IT体制あり
④パッケージecbeing※5要問合せ要問合せ別途決済代行による(料率は要問合せ)高(フルカスタマイズ)○(構築可能)大規模/年商数十億〜

表の注記

  • ※1 BASEは「スタンダードプラン」「グロースプラン」の2プラン構成で、月額・決済手数料の体系が大きく異なります。スタンダードは月額0円・決済3.6%+40円+サービス料3.0%、グロースは月額19,980円(税込)・決済2.9%〜と業界最安水準です。
  • ※2 カラーミーショップはフリープラン/レギュラープラン/ラージプラン/プレミアムプランの4プラン構成で、公式は税込表記です。月額帯はShopifyと重なる部分もありますが、フリープラン起点・国内特化・HTML/CSSフルカスタマイズ可・同一ドメイン内WordPress連携を備える老舗ASPとして①低価格ASPグループに含めています。
  • ※3 Shopifyはカナダの海外事業者扱いのため、月額・手数料はいずれも日本の消費税の課税対象外(国外取引)です。なお、Shopifyは直近、エンタープライズ層(年商数十億〜百億円規模、大手企業のD2C/公式EC)の開拓にも積極的にリソースを投じており、対象規模は小規模ショップから大手・中堅企業まで拡張中です。国内大手パッケージEC(ecbeing等)と Shopify Plus が、エンタープライズ案件の比較検討の俎上に同時に上がるケースも増えています(詳細は姉妹記事「Shopify徹底評価」7章を参照)。
  • ※4 EBISUMARTの料金は、公式ページで「最低金額は、初期導入費用300万円、月額費用25万円程度から可能」と案内されています。詳細・正確な見積は問い合わせ窓口にてご確認ください。公式の分類は「クラウドコマースプラットフォーム」で、純粋なASPともパッケージとも異なる中間形態(カスタマイズ可能なクラウド型)ですが、本表ではコスト・運用形態の近さから②高性能ASPグループに含めています。
  • ※5 ecbeingは公式の料金ページに金額が公開されていないため「要問合せ」と記載しています。正確な見積は問い合わせ窓口にてご確認ください。
  • ※6 越境EC欄の「△(一部対応)」は、標準機能ではなく、オプション・他社サービスとの連携・タグ設置・代行サービスの利用等によって越境ECを実現できるケースを指します。標準で多言語・多通貨・海外配送・国別税率対応等を網羅しているわけではないため、本格的な越境EC運用を前提とする場合は、各社に対応範囲を要問合せください。
  • 価格・手数料は改定される可能性があるため、最新値は必ず各社公式をご確認ください。
  • 外部ベンダー委託費は別途:本表の費用は各社のサービス利用料金です。実際の構築・運用を外部ベンダー(システム開発会社・制作会社等)に委託する場合、別途、初期構築費(数十万円〜数千万円規模)・要件定義費・運用保守費(月額/年額)が発生します。例えば「初期費用0円」と記載のShopifyでも、外部ベンダーにオリジナルデザイン・カスタマイズ込みで構築を依頼すれば、相応の構築費・保守費が必要です。総保有コスト(TCO)を見立てる際は、サービス利用料金とは別軸で外部委託費の試算もあわせて行ってください。

 

2-2. 比較表の読み方

ぱっと見て分かるとおり、初期費用は0円から1,000万円超まで、月額も0円〜30万円超まで、サービスによって料金幅が非常に大きく開きます。

ECカートは「同じカテゴリの製品」ではなく、「事業フェーズと要件で住む世界が違う」ことが分かります。

位置取りはおおむね次のように整理できます。

  • 初期コスト最小・最短立ち上げ → BASE・STORES・カラーミーショップ(フリープラン)
  • 国内向けでHTML/CSSフルカスタマイズ+WordPress統合・SEO重視 → カラーミーショップ
  • 越境EC・グローバル拡張・アプリエコシステム → Shopify
  • 日本市場の定期通販・D2Cに最適化 → ecforce・W2 Commerce Repeat
  • 国内中堅の総合通販で日本特有の業務要件まで対応 → EBISUMART・W2 Commerce Unified・makeshop・futureshop・shopserve
  • ソースコードレベルの自由度・自社データ保有 → EC-CUBE
  • 大規模・基幹連携・国内手厚い伴走 → ecbeing(Shopify Plusの対抗馬)

 

【現場より:独自ドメイン自社EC専門の現場知見】
比較表だけで意思決定すると、「表に載っていないコスト」で痛い目を見ることが多い、というのが現場での実感です。代表的なのは、(1)有料アプリ・プラグインの積み上げ月額、(2)構築会社への委託費・要件定義費、(3)データ移行費(既存カート→新カート)、(4)外部システム連携の開発費(基幹・WMS・MA)の4つ。とくに(3)(4)は「乗り換え時に初めて顕在化する隠れコスト」になりやすく、初年度の総額が比較表の月額の数倍に膨らむケースも珍しくありません。比較表は“足切り”に使い、最終判断は“実質コスト試算”で行う——これが現場の鉄則です。

 

3.低価格ASP:BASE・STORES・カラーミーショップ

低価格ASP:BASE・STORES・カラーミーショップ

 

低価格ASPの代表格が、BASE(ベイス)STORES(ストアーズ)カラーミーショップ(GMOペパボ) の3サービスです。

いずれも月額無料プラン(または低額プラン)を提供し、個人事業主・スタートアップ・小規模〜中堅店舗を中心に、国内で圧倒的な開設実績を持っています。

3社の性格は明確に異なります。BASEは月額0円で最速立ち上げ+Pay ID集客導線STORESは実店舗・POSとの統合プラットフォームカラーミーショップは2005年からの老舗で HTML/CSSフルカスタマイズ+同一ドメインWordPress連携+国内ASP初のAI連携——という棲み分けです。

Shopify(ショッピファイ)とは設計思想やターゲットが異なりますが、「初期コスト最小・最短即日でショップ開設」という観点では、いずれも国内屈指の選択肢といえます。

 

3-1. BASE(ベイス)

BASE(ベイス)は、個人〜小規模事業者向けの国内有数のネットショップ作成サービスです。

月額0円から始められる手軽さと、約90種類のデザインテンプレート、購入者向けショッピングサービス「Pay ID」による集客基盤を兼ね備えています。

  • 月額0円から始められる料金体系:スタンダードプランは月額無料で、サービス利用料3.0%+決済手数料3.6%+40円の従量制。売れるまで料金がかからない設計です
  • 国内屈指のシェアと実績:累計法人開設約10万ショップ。ネットショップ作成サービスとして国内随一の実績
  • Pay IDによる集客導線:利用者900万人・月間アクティブ100万人以上のショッピングサービス上にショップが掲載され、Instagram・TikTok・Google広告との連携も標準

Shopifyとの違い:BASEは日本国内市場にフォーカスしており、越境EC・多言語・多通貨対応はShopifyの主戦場。

エコシステム規模もBASE Apps約80以上に対し、Shopifyは16,000以上と方向性が異なります。

スモールスタートのスピード感・初期コスト最小化を求めるならBASE、本格運用・将来の越境展開を見据えるならShopifyが自然な選択です。

 

3-2. STORES(ストアーズ)

STORES(ストアーズ)は、ネットショップ作成にとどまらず、POSレジ・予約・モバイルオーダー・ロイヤリティ・ブランドアプリ・データ分析までを統合した、店舗運営の総合プラットフォームです。

実店舗とネットショップを横断する事業者を主なターゲットに据えています。

  • オムニチャネル志向の統合サービス:ネットショップに加え、POSレジ・予約・モバイルオーダー・キャッシュレス決済・ブランドアプリまで同一アカウントで連携運用可能
  • 実店舗との在庫・顧客データ連動:STORESレジとネットショップで在庫一元管理、会員ランク・ポイントもオンライン/オフライン共通
  • 料金は2プラン構成:フリー(月額0円・決済5.5%~)/スタンダード(年契約・月額3,300円・決済3.6%~)。スタンダードでは対面決済1.98%~・決済端末1台無料

Shopifyとの違い:Shopify POSにも近い思想がありますが、STORESは日本市場の小〜中規模店舗の現場業務に寄り添った作り。

越境EC機能は主な対象範囲には含まれません。

実店舗連携・POS統合が最優先ならSTORES(または Shopify POS)、グローバル展開を視野に入れるならShopifyという棲み分けです。

 

3-3. カラーミーショップ(GMOペパボ)

カラーミーショップは、GMOペパボ株式会社が2005年から運営している国内最大級のECサイト構築サービスです(※出典:カラーミーショップ byGMOペパボ サービス資料)。

法人22,000件以上・累計50,000店舗以上の導入実績を持ち、低価格ASPの中でも「もっとも本格運用に踏み込めるサービス」として位置づけられます。

  • HTML/CSSフルカスタマイズ可・自由なデザイン表現:テンプレート選択だけでも開設できる一方、HTML・CSSを編集すれば独自の世界観を自由に表現可能。BASE/STORESに対する最大の差別化軸で、デザイン重視のブランドECに長年支持されている設計です
  • 同一ドメイン内 WordPress設置・独自ドメイン標準対応:ECサイトと同じドメイン配下でWordPressによるブログ・オウンドメディアを運用でき、SEO・ファン獲得に有利。「ECカート 比較 SEO」観点で重要な差別化要素です
  • 国内ASP初のAI連携(2026年4月リリース):「カラーミーショップ AIコネクター」(Claude等の外部AIと連携)/「AIエージェント」(管理画面で対話)/「CLI & Skills」(ターミナル・AIエージェントツールから操作)という3つのAI連携機能を提供(※国内提供の総合・汎用ASPカート7社比較で初/2026年3月時点 同社調べ)
  • 350種類以上の機能と多彩な決済:定期販売・予約販売・卸販売・会員ランク・ポイント機能・ギフト設定・3温度帯受注分割・POSレジ/スマレジ連携・Instagramショッピング/TikTok Shop/Amazon連携等。Amazon Payが月額無料で導入可能(他社月額3,000円〜)

料金プランは4段階構成で、フリープラン(0円/0円)、レギュラープラン(初期3,300円・月額4,950円・決済3.4%〜)、ラージプラン(初期3,300円・月額9,595円・決済3.19%〜)、プレミアムプラン(初期22,000円・月額35,640円〜・決済2.99%〜/専属ECアドバイザー付)が用意されています。

Shopifyとの違い:Shopifyが「グローバル基準・越境EC・16,000アプリエコシステム」を強みとするのに対し、カラーミーショップは「国内特化・HTML/CSSフルカスタマイズ・WordPress統合・国内ASP初のAI連携先行」が強みです。

月商数百万〜数千万円規模の国内ブランドECで、デザイン自由度とSEO(同一ドメインWordPress)を両立しつつコストを抑えたい事業者にとって、自然な選択肢となります。

 

3-4. 低価格ASPまとめ:Shopifyとの棲み分け

  • 月商〜数十万円規模/個人〜小規模ブランド → BASE・STORES
  • 月商数百万〜数千万円規模/国内特化・HTML/CSS作り込み・WordPress統合・SEO重視 → カラーミーショップ
  • 月商数百万円〜数千万円規模/ブランディング・越境ECを視野 → Shopify
  • 実店舗連携・POS統合が最優先 → STORES(または Shopify POS)

BASE・STORES・カラーミーショップでスタートし、月商規模・ブランド戦略・越境展開のタイミングでShopifyへ移行する、というステップは現実的な選択肢として一般的になっています。

カートは“将来の移行コスト”も含めて検討することが、弊社の支援現場で常にお伝えしているポイントです。

4.高性能ASP:Shopify(ショッピファイ)

 

Shopify(ショッピファイ)は、カナダ発のグローバルコマースプラットフォームで、175か国・数百万のビジネスに導入される世界最大規模のECプラットフォームです(※出典:Shopify公式資料)。

本セクションでは比較記事として要点をまとめ、詳細な評価(メリット・デメリット・カスタマイズEC開発との比較・選定基準)は姉妹記事「Shopify徹底評価で解説しています。

 

4-1. Shopifyの位置づけ

Shopifyの特徴を一言で表すと、「シンプルさ × 拡張性 × グローバル対応」を一つのSaaSで両立している点にあります。

サーバー構築・セキュリティパッチをShopify側が担うため、事業者は商品とブランドづくりに集中できます。

16,000以上のアプリと80種類以上のテーマで段階的に拡張でき、50言語・130か国以上の通貨に対応するなど、初期から越境EC機能を標準搭載している点が、他カートにはない明確な差別化要因です。

なお、Shopifyは創業当初の「小規模・スタートアップ向けのノーコードカート」というイメージから、直近では年商数十億〜百億円規模のエンタープライズ層(大手企業のD2C/公式EC)にもターゲットを拡張中です。国内大手パッケージEC(ecbeing等)とShopify Plusが、エンタープライズ案件の比較検討の俎上に同時に上がるケースも増えており、「ASPか、パッケージか」という従来の単純な切り分けでは捉えきれない構造になりつつあります。Shopifyの年間R&D投資額は約2,054億円にのぼり、グローバルでも突出した規模で機能拡張・ローカライズ・AI統合が継続されています(詳細は姉妹記事「Shopify徹底評価」7章を参照)。

 

4-2. 料金プランの概要

通常プランは3段階、その上に大規模向けのShopify Plusが用意されています(年1回請求の場合)。

プラン月額(年契約)主な対象
Basic3,650円個人事業主
Grow10,100円少人数チーム
Advanced44,000円拡大フェーズ
Shopify Plus最低368,000円〜(3年契約)大規模・複雑なビジネス

Shopify Paymentsのオンライン国内発行カード(VISA/Mastercard/JCB)手数料は Basic 3.55% / Grow 3.4% / Advanced 3.25% / Plus 2.9%。AMEX・海外発行カードおよびShopify POSは別レートとなります。

また、Shopify Paymentsを利用する場合に限り、外部決済利用時にShopifyへ別途発生する外部取引手数料(0.2〜2.0%)が免除(=0%)となります。

「初期費用」名目の請求はなく、月額+決済手数料が基本コスト構造です。

なお、Shopifyはカナダの海外事業者扱いのため、上記月額・手数料はいずれも日本の消費税の課税対象外(国外取引)となります。

 

4-3. Shopifyの強みと注意点

強み:豊富なテーマとアプリ/越境EC・グローバル展開/99.99%アップタイム・PCI DSS レベル1の安定性/素早い立ち上げと段階的スケール/Shopify Payments一体運用。

注意点:平均手数料は決して低くない/カスタマイズに上限(特にチェックアウト周辺)/日本特有商習慣(請求書払い・代引き・ポイント機能)はアプリ依存/サポートはオンライン(チャット・メール)中心で電話はShopify Plus加入者のみ・日本語サポートはPlusで大幅強化。

 

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Shopifyをもっと詳しく知りたい方へShopifyのメリット・デメリット・料金の実質コスト・カスタマイズEC開発との比較・選ぶべき人/選ばないべき人の判断軸、さらにShopifyの足元の戦略と日本市場での動き(年間R&D投資2,054億円・日本市場での進化・エンタープライズ層への拡張)まで、姉妹記事「Shopify徹底評価」で踏み込んで解説しています。Shopifyを本格検討する方は必読です。

5.オープンソース:EC-CUBE

オープンソース:EC-CUBE

 

EC-CUBE(イーシーキューブ) は、2006年に登場した日本発のECオープンソースで、20年の歴史を持つロングセラーカートです。

推定稼働店舗数は35,000店舗以上、月商1,000万円以上のネットショップ利用数では国内No.1のオープンソースカートとされています(※出典:EC-CUBE公式資料・IPA調査)。

ドトール・キッコーマン・崎陽軒・KENZO ESTATEなど、大手ECサイトでも採用実績があります。

 

5-1. 特徴と強み

最大の特徴は「ソースコードが公開されているため、どこまでも自由にカスタマイズできる」点です。

本体は無料で利用でき、基幹システム・在庫管理・WebAPI連携など、ASPの枠を超えた独自プラットフォーム構築が可能。

自社で顧客・購買データを保有でき、ベンダーロックインされない点も、DX推進企業に選ばれる理由です。

 

5-2. デメリット・注意点

一方で、オープンソースゆえの制約もあります。

本体は無料でも、構築費用は300万円〜、大規模では1億円超となり、月額保守も10万円〜100万円が目安です(※出典:EC-CUBE公式資料)。

サーバー構築・セキュリティパッチ適用・脆弱性対応は、店舗側または契約パートナーで担う必要があり、SaaS型のように「事業者は商品づくりに集中する」運用スタイルとは前提が異なります

セキュリティリスクとの向き合い方

EC-CUBEの導入を検討するうえで、セキュリティについては事実として正確に押さえておく必要があります。

  • オープンソース特有の構造:ソースコードが公開されているため、脆弱性情報も公知のタイミングで一斉に共有されます。発見された脆弱性のパッチ適用・バージョンアップは、事業者(または委託先パートナー)の責任で迅速に行う必要があります。
  • 過去には注意喚起の発表事例も:2019年12月20日には、独立行政法人IPA/経済産業省/JPCERTコーディネーションセンターから「株式会社イーシーキューブが提供するサイト構築パッケージ『EC-CUBE』の脆弱性等」に関する注意喚起が行われた経緯があります。EC-CUBE側も継続的にセキュリティ対策を強化していますが、運用側の対応が遅れると被害につながる構造は残ります
  • 個人情報・クレジットカード情報の漏えい事例:EC-CUBEを利用しているEC事業者で、運用上の落ち度(パッチ未適用・WAF未導入・改ざん検知未設定等)を起因とする情報漏えい事案が、現在もニュース化されることがあります。これはEC-CUBEというソフトウェアそのものの問題というより、運用責任の所在がSaaSと異なることに起因します。
  • 責任分担の違いを理解する:Shopify等のSaaSではセキュリティ対応の大部分をベンダーが担いますが、EC-CUBEではWAF・SSL・サーバーセキュリティ・脆弱性パッチ適用・改ざん検知の運用設計まで、すべて事業者(または委託先)の責任となります。社内またはパートナー側に、これを継続実行できる体制を確保できることが、EC-CUBE導入の前提条件です。

 

5-3. Shopify(ショッピファイ)との比較ポイント

Shopifyが「SaaSの利便性 × グローバル対応」を強みとするのに対し、EC-CUBEは「ソースコードレベルの自由度 × 国内パートナー網」が強みです。

越境ECや短期立ち上げを重視するならShopify、独自の業務ロジック・基幹連携・自社データ保有を最優先するならEC-CUBE、というのが弊社の現場での棲み分け感覚です。

ITリソースを社内またはパートナーで確保できる事業者に向いた選択肢と言えます。

6.パッケージ:ecbeing

パッケージ:ecbeing

 

ecbeing(イーシービーイング) は、ソフトクリエイトホールディングス(東証プライム)傘下の株式会社ecbeingが提供する、国内シェアNo.1(17年連続・1,600サイト超導入)のECサイト構築プラットフォームです(※出典:富士キメラ総研「ソフトウエアビジネス新市場」/ecbeing公式資料)。

年間流通総額は1兆2,405億円(2023年)に達し、SHIPS・ワークマン・KOSÉ・大丸松坂屋・ANA Mallなど大手企業の採用実績を持ちます。

 

6-1. 特徴と強み

最大の特徴は、「フルカスタマイズ × 自動バージョンアップ」を両立するハイブリッド構成です。

基本機能を搭載したパッケージを土台に、企業ごとの業務要件へ深くカスタマイズしつつ、CDP・CRM・レビュー・AIレコメンド等のマイクロサービス群は自動更新で常に最新を保てます。

開発体制650名・マーケ支援300名・創業以来漏洩事故0件という体制とセキュリティも、大規模EC案件で選ばれる理由です。

 

6-2. 大規模EC・複雑業務での強み

ネットスーパー(東急)、BtoBtoC(ミルボン)、モール型(パルコ・JAタウン)、BtoB(コニカミノルタ・ミドリ安全)など、ASPでは収まらない複雑な業務要件・基幹連携・オムニチャネル要件を一気通貫で構築できる点が強みです。

一方、構築費・運用費は数千万円〜億単位となるケースもあり、年商規模・組織体制ともに一定以上の企業向けの選択肢です。

 

6-3. Shopify Plusとの比較ポイント

エンタープライズ向けで比較するなら、対抗馬はShopify Plusです。

Shopify Plusは「グローバル・越境EC・SaaSの俊敏性」で優位、ecbeingは「日本の商習慣・複雑な基幹連携・国内サポート体制」で優位、というのが弊社の現場感覚です。

海外展開・マルチストアを軸にするならShopify Plus、国内大手の業務要件をきめ細かく実装し国産ベンダーの伴走支援を重視するならecbeing、という判断軸が現実的です。

7.選択ガイド:あなたに合うECカートは?

選択ガイド:あなたに合うECカートは?

 

「ECサイト 選び方」「ECカート 選び方」「ショッピングカート 選び方」で検索した方向けに、ここまでで整理した4分類・主要12社の特徴を踏まえて、最終判断のための判断軸を提示します。

本セクションでは、「結局、自社はどれを選べばよいのか」という最終判断のための“勘所”を、弊社のEC・デジタルマーケティング支援400社超の実績から整理します。

 

7-1. 弊社の支援現場で見える「よくある選定ミス」

カート選定の失敗は、ほぼ毎回“同じ3パターン”に集約される印象があります。

  • ①「価格表だけ」で決めてしまう:低価格ASPで始めたが、半年後に在庫連携・基幹連携・配送オプションが足りず、結局リプレイス(リプレース)費用がかさむケース。アパレルD2C・年商1〜3億円帯で頻発します。
  • ②「有名だから」で決めてしまう:SNSで話題のカートを採用したが、請求書払い・代引き・コンビニ後払いへの対応が手薄で、BtoB寄りの受発注が回らないケース。BtoB併売の中堅メーカーで散見されます。
  • ③「将来必要になる機能」を見ずに決める:越境ECや定期通販を“いずれやる”と言いつつ初期は不要として外し、いざ拡張時にカートごと載せ替えるケース。化粧品・健康食品の定期通販事業者で多いパターンです。

いずれも、「事業フェーズの今」だけでなく「3〜5年後の到達点」を起点に逆算することで回避できます。

【関連記事】
ECシステムの乗り換え(リプレイス・リプレース)を検討中の方へ既存ECからの乗り換えを検討中の方は、弊社の関連コラムをあわせてご覧ください。失敗事例の分析からRFP作成の実践ポイントまで、現場での知見を体系化しています。- 【前編】失敗しないECシステムのリプレイス方法〜よくある失敗事例と理由〜 – 【後編】失敗しないECシステムのリプレイス方法〜提案依頼書(RFP)のポイント9選〜

 

7-2. 事業フェーズ別・選び方フロー(判断軸)

弊社の支援フローでは、以下の3軸でふるい分けを行います。

ステップ判断軸想定アウトプット
月商レンジと3年後目標〜数十万:低価格ASP/数百万〜数千万:高性能ASP/数千万〜億:高性能ASP上位 or パッケージ
越境EC・多言語/多通貨の要否必要:Shopify が第一候補/不要:国産高性能ASP(W2 Commerce・EBISUMART・ecforce 等)が候補
日本特有の業務要件(請求書払い・複雑な受発注・基幹連携・ポイント機能)の比重比重大:国産ASP/パッケージ/比重小:Shopify・BASE・STORES

 

弊社が現場で必ず確認している“4つの補助軸”(RFP作成時の知見より)

上記3軸でカテゴリを絞った後、最終候補2〜3社を比較する段階で、弊社では以下の4点を必ず事業者様にヒアリングしています。RFP作成・ベンダー選定のいずれの場面でも、これらの解像度が選定精度を大きく左右します。

  • A. 未来パフォーマンス(1年・3年・5年後の規模):売上だけでなく、取扱商品アイテム数・顧客数・受注件数・訪問者数まで数値化。「将来のピーク時に何件さばける必要があるか」が、必要なカートのスペック帯(ASP上位/パッケージ/フルスクラッチ)を分けます。
  • B. 非機能要件(IPA非機能要求グレードの6カテゴリ):可用性・性能拡張性・運用保守性・移行性・セキュリティ・システム環境。機能要件だけで決めると、稼働後に「ページ表示が遅い」「セキュリティ事故」「メンテ停止時間が長い」等の問題が顕在化します。
  • C. 予算の出し方(限界予算の80%スタート):初期提案時の見積はあくまで概算で、要件詳細化に伴い上振れるのが通例です。限界予算の80%程度から提示し、要件追加の余地を残すのが現場のセオリーです。
  • D. 決断スピード(プロジェクト責任者の決断権限):仕様変更・スケジュール調整・トレードオフ判断が遅れると、上流工程後の手戻りが致命傷になります。早期決断ができる体制かどうかは、カート選定の成否に直結します。

これらは弊社が累計400社超の支援現場で繰り返し見てきた、「カート選定で後悔しないための共通ファクター」です。

 

7-3. 目的別・推奨カート

  • 越境EC・グローバル展開を本気でやるShopify(ショッピファイ)
  • とにかく早く・安く立ち上げたいBASE / STORES / カラーミーショップ(フリープラン)/本格運用前提なら Shopify Basic
  • 国内向けでHTML/CSSフルカスタマイズ+WordPress統合・SEO重視カラーミーショップ
  • 定期通販・D2Cで売上を最大化したいecforce / W2 Commerce Repeat
  • コストを最小化したいBASE / STORES
  • ソース改変レベルの自由度が必要EC-CUBE / フルスクラッチ
  • 大規模・基幹連携・国内手厚い伴走が必要ecbeing / Shopify Plus
  • 将来の拡張性とアプリエコシステム重視Shopify

 

【現場より:独自ドメイン自社EC専門の現場知見】
弊社の支援フローでよく見える「成功パターン」は、共通して2つの作法に従っている印象です。1つ目は、選定の起点を「3年後の事業計画書」に置くこと——“今の月商”ではなく“3年後の到達点と必要機能”を先に書き出し、そこから逆算してカートを絞る事業者は、移行・拡張時の手戻りが少ない傾向にあります。2つ目は、「最終候補2〜3社に対して同条件のRFP(提案依頼書)を出す」こと——機能要件・運用要件・コスト要件を揃えて比較することで、“見せ方の上手いベンダー”ではなく“要件適合度の高いカート”が選ばれる構造になります。カート選定は「ツール選び」ではなく「経営判断」——この前提を持てるかどうかが、3年後の事業速度を大きく左右します。

 

8.ECサイト構築・ECカート選びのまとめ(主要12選の判断ポイント)

ECサイト構築・ECカート選びのまとめ(主要12選の判断ポイント)

 

本記事では、ECサイト構築に使われる主要なECカート/ECプラットフォームを低価格ASP・高性能ASP・オープンソース・パッケージの4分類に整理し、ECサイトおすすめ主要12社(BASE/STORES/カラーミーショップ/Shopify(ショッピファイ)/makeshop/futureshop/shopserve/ecforce/W2 Commerce/EBISUMART/EC-CUBE/ecbeing)に⑤フルスクラッチを加えて、ECサイト比較を行ってきました。

総括すると、ECサイト構築サービスは「同じカテゴリの製品」ではなく「事業フェーズと要件で住む世界が違う」ものであり、ECサイトの選び方に唯一の正解はありません。

「4分類+フルスクラッチのどこに自社が立つか」を最初に決め、最終候補2〜3社に同条件のRFPを投げて要件適合度で選ぶ——本記事で繰り返しお伝えしてきたこの順番を守るだけで、選定ミスの大半は防げます。

その中で Shopify(ショッピファイ) は、「グローバル基準で設計された、越境EC対応の高性能ASP」として、中堅〜大規模・越境視野の事業者に極めて有力な選択肢です。

一方で、決済手数料・カスタマイズ上限・日本特有商習慣への対応といった注意点もあり、選定にあたっては事前の理解が欠かせません。

 

【関連記事】Shopifyをもっと詳しく知りたい方へ
Shopifyのメリット・デメリット・カスタマイズEC開発との比較・選ぶべき人/選ばないべき人の判断軸まで、姉妹記事「Shopify徹底評価」で踏み込んで解説しています。

 

ご相談ください

ここまでお読みいただき、ありがとうございました。

弊社「インターネット・ビジネス・フロンティア株式会社(IBF)」は、独自ドメイン自社ECの支援に20年以上専門特化し、これまで累計400社以上の事業者様をご支援してきました。

立ち上げ・運用・乗り換え(リプレイス・リプレース)・グロースまで、業種・規模を問わず多様な現場に立ち会い、「上手くいったケース」も「壁にぶつかったケース」も両方経験してきたからこそ、第三者の立場でフラットに最適な選択肢をご提案できます。

ECサイトの「新規立ち上げ」や「乗り換え(リプレイス・リプレース)」のご検討で、コンサルティング支援が必要な場面がございましたら、お気軽にお問い合わせください。

本記事の内容が、ECに関わる事業者様の意思決定の一助になれば幸いです。

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監修者・執筆者

項目内容
監修者黒岩 悠(インターネット・ビジネス・フロンティア株式会社 取締役・上席コンサルタント)
経歴業界経験26年。国内最大規模のBtoBシステムの立ち上げ責任者を経てIBF創業に参画。ECシステムの要件定義、事業計画、マーケティングPMなど多数のプロジェクトを支援。
専門領域ECシステム要件定義/事業計画/マーケティングPM/基幹連携
会社実績EC・デジタルマーケティング支援20年以上/累計400社以上
執筆デジマログ編集部(監修者による最終確認)

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