なぜ、福利厚生で「線虫がんリスク検査」<N-NOSE>を提供するのか?│デジマログ
なぜ、福利厚生で「線虫がんリスク検査」<N-NOSE>を提供するのか?  

弊社IBFでは、福利厚生の一環として、希望する全メンバーに線虫がんリスク検査「N-NOSE」(エヌノーズ)を年1回、会社全額負担で提供しています。

N-NOSEは、尿から全身のさまざまながんリスクを手軽に調べられる一次スクリーニング検査です。

なぜ、このような福利厚生を取り入れているのか。
その背景には、私自身の経験があります。

 

 

5年前、父をがんで亡くしました。

原発巣は虫垂がん。発見されたときには、すでにステージ4でした。
がんは腹膜まで広がっており、手術は難しいという診断でした。

がんが発覚するまでには、次のような経緯がありました。

① お世話になっていた大学病院の定期検診で、胃の下あたりにポリープが見つかる。

② ポリープは良性でしたが、悪性になる可能性もあるとのことで、定期的に検査を受けることに。

③ その後、コロナ禍に入り、父の足が定期検査から遠のく。

④ 腰の痛みを感じ、大学病院で検査。3度の検査を経ても原因が分からず、4度目の検査を勧められた際に紹介状をお願いする。

⑤ がん研有明病院で検査を受け、がんが確定。

このような経緯でした。

 

 

これから、やっと親孝行ができる。

そんな時期でした。

「がんの検査を受けよう」

もっと何度も、何度も電話で伝えていれば……。

そんな後悔の念に駆られていたとき、ふと思い出したのが、以前目にした「尿でがんのリスクを判別する」という研究開発のニュースでした。

すぐに調べたところ、「手術適応外」と告げられたまさにその時期に、一般向けの実用化が始まっていました。

それが「N-NOSE」だったのです。

 

1. 「病院に行く」ということ自体が難しい

私自身は父のことがあって以来、年末年始に必ず胃カメラ・大腸カメラの検査を受けています。しかし、何の自覚症状もない健康な人や、癌が自分事として考えられない人にとっては、時間を作ってわざわざ病院に行き、身体的負担のある検査を受けることは非常にハードルが高いのも、よく分かります。

「自宅にいながら、尿を採取するだけ」でリスク判定ができる手軽さは、健康について考えたり、また、検査の第一歩を踏み出す上でも、とても価値があると考えています。

2. 「浮いたお金で、ご両親やパートナーにプレゼントしてほしい」から

この福利厚生には、もう一つの裏メッセージがあります。

会社がメンバー本人の受診費用を全額負担する分、「浮いたお金で、あなたの大切なご両親やパートナーにも検査をプレゼントしてほしい」という点です。

メンバーが健康であっても、その家族が倒れてしまえば日常は一変します。
家族の健康もまた、何気ない日常を支える大切なものだと考えています。 

3. 共に長く歩んできた組織だからこそ

IBFには、10年以上共に走り続けてくれているメンバーが数多くいます。自然と組織の平均年齢も上がり、結婚して子どもが生まれたり、親の介護を意識し始めたりするメンバーも増えてきました。

少数精鋭の組織だからこそ、メンバー1人ひとりが健康で、安心して働き続けられることを大切にしています。健康は単なる個人の問題ではなく、組織全体の財産とも考えています。会社として出来ることは限られていますが、少しでも癌や健康について考え、必要な検診や受診につながるきっかけを増やしたいという想いから、福利厚生として提供しています。

もちろん、N-NOSEはがんの有無を診断する検査ではなく、通常のがん検診に代わるものでもありません。

高リスクと判定されても、必ずがんがあるとは限りませんし、低リスクであっても、がんがないことを保証するものではありません。

だからこそ、結果に応じた医療機関への相談や、適切ながん検診を受けることも大切です。

父を亡くした経験から始まった、小さな取り組みです。

「あのとき、もっと早く行動していれば」

そんな後悔を、少しでも減らしたい。

これからもIBFでは、メンバーとその家族の健康や暮らしを大切に、会社としてできることを一つずつ続けていきたいと考えています。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。