15年間、Webマーケティング支援に携わってきて、(最近特に)感じることがあります。歴史は繰り返す。と言われていますが「1周して戻ってきたなぁ」と思う事が少なくありません。
大きな要因の一つとして「顧客が近い存在」になった事がいえます。
背景として、SNSや情報を浴び続けるユーザーが増えた事が起因している点は、異論を挟む余地はないと思いますが、Ad・ITテクノロジーの進化に追いつく事・活用する事が最優先になってしまっている企業にとって、新たな施策を構築する良い機会では?と捉えています。
目次
【目次】
1) 一旦、全部忘れてみる
2) 非CVユーザー対策は『リタゲリスト!』という思考は「疲弊の一歩」
3) 参考動画
1) 一旦、全部忘れてみる
Ad・ITテクノロジーの進化に合わせ、顧客とのコミュニケーションも進化させる。
これは当然必要なコトですよね。
一方で「人の本質」。
・憧れ、承認欲求
・冒険心、競争心、虚栄心
・安心、安全の探求
・知識欲、自己実現欲
・限定・希少価値への反応
その他にも、噂話を好んだり、自己の存在価値の追求など・・・
時代背景や文明の発達による変化・進化はあっても、百年・二百年前より、根本が大きく変わっているとは思えないのは筆者だけでしょか?(確認不可能ですが)
ところが、、、です。
消費者との接点・面を抑えた大手メディアのルールや仕組みの学習・対策を最優先にしてしまい
・近い存在になったはずの「顧客」
と、正面から向き合えていない企業が多いと感じます。特定企業が設定したルールや仕組みの上で競い合う “だけ” では、頭打ちになるのは必然的な結果ですよね。
・顧客とダイレクトにつながるコトが更に容易になっている
この恩恵を有難く享受するために、デジタルマーケティング屋としての立場から意図的に振り切った提案を一つ。
それは、
PDCA・リスティング広告・SNS・トリプルメディア・MA・コンテンツマーケ・etc、、、全部、ぜーんぶ忘れてみる。
です。
正確には、マーケティング担当が1人専属の企業なら『全てを忘れる日』を作る。マーケティングチーム内で分担が可能なら、メディア・商品・代理店・KPIの項目別といった担当振り分けではなく、広告やPDCA関係から離れ、顧客とのコミュニケーションだけを毎日考える専任者を設置する事をおススメします。
理由はシンプルで、KPIで最も重視すべき長期的指標は『固有名詞検索』『指名購買者を増やす』だと、誰もが理解をしているからです。
↑ でも述べていますが、
現在、取り組んでいるマーケティング活動の中間地点としては、社名・サイト名・商品名といった「固有名詞」の検索を増やす事、指名購買者を圧倒的に増やす事ですよね。
先ほど、顧客とのコミュニケーションだけを毎日考える。と伝えましたが、100%顧客になりきる時間が大切ですよね。ペルソナなどといった設定の話しではなく、顧客の生活、その時々の感情変化、顧客が持つ選択肢など。リアルな顧客になりきる事が大切だと思っています。
2) 非CVユーザーは『リタゲリスト』という思考は「疲弊の一歩」
先日、師事している方との会食中に、参考になる話しがありました。
ある競技スポーツと、サッカー・野球との比較話しをしていたのですが、
スポーツ観戦において盛り上がる要素は、『感情の振り幅 × 回数 × パターン』
という解説をされていました。
野球・サッカーは、試合終了までの間、ホームランやゴールシーン、更には勝敗や流れを左右する判定など様々な要素が存在する。一方で、比較対象となる某スポーツには、それが無い・分かり難い。というお話でした。
「なるほどなぁ~」。競技スポーツをコンテンツと考えた場合、観客は顧客。この視点、Web・デジタルマーケティングでも流用できますよね。
そこで、一つの案としておススメしたいのが、以下です。
最近、社内メンバーも強く意識している『97%の非CVユーザー』と、どう向き合うか?です。配信設計という観点ではなく、
● 非CVユーザーと、突き抜けた関係をどう構築するか?
● 大手メディアが設定した枠の外で何ができるのか?
以上の2点を意識して、サイト内・外で実行できる事を検討してみる事です。
顧客接点を抑えているメディアが設定した土俵での競争だけでは、限界がスグに訪れます。誰もが頭の片隅では理解している事ですよね。
3) 参考動画
電車内のデジタルサイネージで、思わず目に留まった動画をご紹介します。
全体最適の提案からの、(最後の方)ほんの少しの商品カテゴリ提案をしています。
適度な距離感が良い感じです。
インターネット・ビジネス・フロンティア株式会社
コンサルティング事業部