SNS、DSP、キュレーション、検索、専門サイト、etc ・・・乱立するWeb媒体に、混乱している事業主も少なくないと思われます。約14年Webマーケティングの業界に身を置いてきた弊社が、現状をどう捉えているのか?をご紹介します。
(具体的な事例などに関しては、順次アップしていきたいと思います)
【目次】
1) 『ネット利用率』は死語!?
2) 「二軸の施策」と「一貫性」
3) まとめ
1) 『ネット利用率』は死語!?
平成29年消費者庁の調査結果によると、「インターネットを利用しない」という消費者は、50代で13.8%、60代で42.1%、70代で66.4%、80代で83.8%となっています。各世代のネット利用率が、そのまま時間が経過すると20年後は、ほぼ全世代ネットユーザーという事になります。

企業のマーケティングにおいて、デジタル・Webが中心になっていくのは、異論をはさむ余地は無いと思われますが、冒頭に記載のとおり、Web媒体の乱立とテクノロジーの進化により、事業主は振り回されている印象も受けます。
正直な話し・・・
極論は、社名・サイト名・商品名といった「固有名詞」の検索を増やす事、指名購買される事を目指し『広告投資はしない!』という状態を実現する事が望ましいですよね!?
理想論という意見もあると思いますが、一部の企業は実現できているのも事実です。
実際のところ、先ほどの資料においても

「同じ店舗・事業者を利用する事が多い」と答える消費者が約65%存在しています。
某大手ECサイトでは、アフィリエイトの紹介料を「2% → 1% → 0.8%」と減らしても、売上は全く下がらなかったという事例もありますし
ZOZOさんが、「リスティング広告もアフィリエイト広告もやらない!」と宣言してから、数年経っていますが、周知のとおり消費者にとってのZOZOさんの「サイト・サービス・存在」の価値が業績を物語っていますよね。
「簡単に出来るわけない!!」 と怒られそうですが。。。
実は、頭の片隅に置いておくことが、とても大切だと我々は考えています。
2) 「二軸の施策」と「一貫性」
二軸のうち一つ目は、欲求や課題・悩みが顕在化している顧客を対象に、メッセージやオファーを投げかけ一回で完結する。ダイレクトレスポンスという軸。
弊社が得意とするABテストやPDCAを繰り返す手法ですね。USPやコピーやクリエイティブを考えて、消費者に投げかけるという企業発信のトップダウン型のマーケティング。これはこれで消滅することなく、カタチを変えながら進化していくと考えています。
二つ目は、欲求や課題・悩みに自分では気づいていない「潜在的な顧客」の発掘と「つながり」を作るという軸。
消費者が何を考えているのか?どのような行動をしているのか?を深く考え、市場や消費者に寄り添って「心」で「つながる」というボトムアップ型のマーケティング。デジタルユーザーは、無限の情報に制限なくアクセスすることができます。第三者の評価・背景・経緯・原因など、自ら判断するために必要な情報を何時でも入手できます。
「心」で「つながる」ことは、これまでも大切なテーマでしたが、デジタルユーザーの比率が年々増加し、消費市場の中心になりつつあることを考えると、ボトムアップ型のマーケティングは無視できない存在となっています。
最後に「一貫性」。
企業として、消費者と接触するポイントで「一貫性」が求められます。前述のとおり、消費者は無限の情報にコンタクトが可能です。企業の実態に迫ることが可能です。言う事がいつも違う人が信用されない人間社会と同じく、企業にも一貫性が求められます。クリエイティブ、特典、メッセージ、ブランドを構成する要素の全てが対象になりますね。
3) まとめ
◆ 全世代・デジタルユーザー時代を見据えた企業経営が求められる。
世代によって価値観や情報との関係、つながり方などは異なるので、各世代の特性に配慮した関係づくりが重要。
◆ 「指名購買」してもらう事を思考の中心に置く。
その為には、企業や事業そのものの存在価値・一貫性がとても大切。
◆ PDCAはとても大切。しかし、トップダウン型の施策だけでは頭打ちが来る。
市場・消費者を中心とした『ボトムアップ型』のマーケティングも同時に展開する。
(本日のためになるサイト)
Twitter、店長の独り言は秀逸。近所の電気屋さんのような親しみを持てるお店。全員に好かれようとしないスタンスが素敵です。
「NTT」という冠を持ちながら、現代のユーザー目線を優先とした「隙をつくるコミュニケーション」は個人的には大好きです。たまに炎上しています。(笑)
ありがとうございました。
インターネット・ビジネス・フロンティア株式会社
コンサルティング事業部