EC業界・ネット広告業界・Webマーケ業界への就職・転職を目指している方へ
(新卒・社会人3年目くらいの方向け)
私だったら欲しかった情報を、3回に分けて発信していきます。
こちらの記事は、第2回目の記事となります。
対象職種は、営業・広告運用者・エンジニア・デザイナー、マーケティングプランナーなど、全職種に共通するテーマを考慮して整理しました。
EC・ネット広告・Webマーケティング業界への就職、転職は未経験者には、難しいのでは?何が必要なのか?など、不安を抱えている方にとって、何か一つでも参考になれば幸いです。
今回は、EC業界・ネット広告業界・Webマーケティング業界への就職・転職を目指している方へ(第1回)の記事でご紹介した「4テーマ」に入る前に、企業による「環境」の違いを共有していきたいと思います。
目次
「環境」で自身の成長モデルが決まる
ここでの「環境」とは、自身が業務を遂行する「環境」を指します。
2つあります。
1)社内ルール・仕組み化などが「完璧」な環境。
2) 〃 が「曖昧」な環境。
以上の2つです。
トレードオフといいますか、陰陽といいますか、
どちらが良い悪いではなく、それぞれの環境で体得できるコトと、消化不良なコトがあり、自分がどのような成長を遂げたいのか?で選択すべきと考えます。
それぞれ確認をしていきましょう。
【環境A】社内ルール・仕組み化などが「完璧」
<体得できるコト>
- 「仕組み化やルール」によるメリット・デメリットを体験できる
- 業務が遂行しやい。環境による「出来ない」が少なくなる
- 悩み・迷いが最低限で済むので、案件を多くこなせる
<消化不良なコト>
- 自身で考え・判断して・行動する範囲が狭くなりがち
- ルール厳守が正になり、挑戦「できない」が多くなりがち
- 固定業務が増え、深く関与「できない」が多くなりがち
実際のところ「完璧」な仕組みやルールというのは存在しません。
ただ、多くの人が働きやすいという印象を受けるのが、こちらの環境かもしれません。
一方で、ベンチャー企業を好む方には、「完璧」な環境は物足りなさを感じると思われます。
ちなみに、私のように、ベンチャー企業を好む方は、仕組み化・ルール化といった観点が弱いという傾向もあるので、「完璧」な環境は、体制・仕組みという点では、特に多くを学ぶことができそうです。
【環境B】社内ルール・仕組み化などが「曖昧」
<体得できるコト>
- 考えるコトが多くなり「思考力」が身につく
- 裁量を持てる可能性が高く「成功・失敗の経験値」が増える
- 業務範囲が増えるので「適応力」が身につく
<消化不良なコト>
- 「仕組み化・ルール」を、自分で考える必要がある
- 固定業務が少ないので、時間に追われる
- 悩み・迷う機会が多く、対応案件数は限界がある
得られるコトを考えると、とても魅力的です。
ただ「完璧」な環境を求める方からすると、色々と不安・・・。だと思います。
一方、将来的に、組織の中で一定のポジションを担う世代になった時、体得した「適応力」は大きな武器になりそうです。
では、異業種から、EC・ネット広告・Webマーケ業界への就職・転職を考えている方は、どちらの選択が良いのか?を考えてみましょう。
どちらの選択が良いのか?
こればかりは、正直分かりません。
異業種から飛び込んで、最初の企業に骨を埋める方もいるでしょうし、言葉は悪いですが、異業種からの転職1社目は踏み台にして、2社目を考えて1社目を選択する方も、いらっしゃると思います。
また、最終的には「起業するんだ!」という方もいると思います。
(当社は、踏み台になるは、嫌です・・・永く一緒に働きたいです)
選択時に大切なことは、
・こうありたい「理想」の自分
と
・こう歩みたい「本当」の自分
を、しっかりと分別して考え、選択する事が大切かもしれません。
また、どのような環境を選択しても、皆さんが考えているように
『想定と違った』は、大なり小なり必ず発生します。
想定との違いは、2つに分類されると思っています。
A)自分自身 B)環境
こちらの2つです。
B)はコントロールが難儀なので、事前にA)の「自分自身が想定と違った」という状況を軽減するためにも、第1回の記事で触れました「4テーマ」は、自己分析を兼ねて意識する事を、お勧めします。
その1)主体性
・自ら率先して[考える、仕事を探す、発信、質問、行動]する姿勢です。
一番大切な要素だと思います。
少し前の「通販新聞」にも、通販企業が最も求める要素として
「主体性」が取り上げられていました。
オフィスや学校などで、ゴミを率先して拾う・ゴミに気づくなどを習慣化することで練習ができそうです。
その2)俯瞰力
・当事者である自分・自社・自チームを、他人事のように全体を捉える力です。
対クライアント企業・上司・他チームなど、必ず相手がいて仕事が成立しています。
相手の意見を聞いて、目の前の事象から全体最適を考える事が求められます。
全体最適には、一見関係していない事でも、関係性や繋がる要素を発見する力が必要です。
そのために、俯瞰力が重要です。
まずは、日常生活から、斜め後ろの1m上くらいから眺めている自分を作ってみる事を習慣化すると良いかもしれません。
その3)論理的思考力
・結論を設定し、結論を構成する要素をグループに分けて考える力です。
まずは「結論」から伝えることを習慣にすること。
次に、結論を構成する要素を(まずは)3グループに分けて整理します。
最後に、結論を構成する各グループの中身も「3つ」ほどリストアップします。
中身は、次の2点を証明します。
・結論を組み立てる「構成要素」(グループ)が間違いではないこと
・結論を支えていること
その4)整理力
・課題や調査すべき内容、ヒアリング事項などの整理力です。
課題、調査結果、ヒアリング結果など、整理力は非常に重要です。
苦手な人の共通点は「自身のタスク整理ができない」人です。
日常生活から、毎朝やるべき事、期日や時間をリスト化する事を実践する事で誰でも体得できる事ですね。
まとめ
今回ご紹介しました4テーマは、日常生活から意識して行動しておくと、日々の業務パフォーマンスに、かなりプラスに働きます。
スマホで「スグ」に答えがある。という便利な世の中ですが
この業界(EC・ネット広告・Webマーケ)の現場では、簡単に答えが出ない場面がほとんどです。
また「想定違い」は、就職・転職に限らず、仕事・人生にとって、成長するための道具として、常にセットで準備されているように感じます。
先程の4テーマを体得していれば、多少高い壁が出現しても、自分でクリアできる確率は上がりますし、周囲からもサポートされやすい人物に近づけます。
現実的な話になりますが、まずは、自分一人で挑む姿勢が見えなければ、誰も助けてくれません。
私も、まだまだ修行の身ですが、少し背伸びをして寄稿していますが
今回の記事が、未経験者の方を含め、EC業界・ネット広告業界・Webマーケ業界への就職・転職を目指している方にとって、何か一つでもお役に立つ事ができれば幸いです。
EC業界、ネット広告業界、Webマーケティング業界への志望動機を考えたり、面接の練習をする事もよいですが、ぜひ、4テーマを意識して脳を刺激してみてください。
インターネット・ビジネス・フロンティア株式会社
宇都 雅史